山陽日日新聞社ロゴ 2011年2月18日(金)
啓文社
 自費出版トータル支援
  紙の本と電子書籍 創業80周年で「新たな一歩」
手塚淳三社長
児玉憲宗著 尾道坂道書店事件簿
 創業80周年の東尾道、啓文社(手塚淳三社長)
が、紙の本と電子書籍の『自費出版サービス』を
始めた。啓文社が発売元となり、出版をトータル
でサポートする。         [幾野伝]

 紙の本での自費出版は小説、エッセイ、詩集・
句集・歌集、絵本、コミック、写真集、歴史・郷
土研究、自分史などあらゆる本の製作と出版を請
け負う。出版した作品は啓文社の各店で販売もす
る。
 電子書籍での自費出版は、紙の本よりも低価格
での出版、販売が出来、全国どこでも購入するこ
とができる。
 紙の本の自費出版は、福山市箕島町、栄光(岡
田一社長)との業務提携により、編集から校正、
印刷、製本が可能になった。
 栄光は同人誌の印刷・製本分野では日本有数の
実績を持つ企業で、毎月数千件の受注を製造する
自社ライン機能を活かし、少部数の印刷も低単価
で出版するノウハウを持っているという。
 また電子書籍での自費出版、販売をするために
福山市春日町、ドリームネッツ(井上一成社長)
が開発した電子書籍の作成から販売までの機能を
持つシステム「wook(ウック)」を使い、電子書
店の啓文社ウックを開設。wookで作成した電子書
籍はパソコンやiPhoneiPadでの閲覧に
も対応するという。
 啓文社は広島県と岡山県で書店チェーン15店と
レンタルビデオ店など4店を展開。1931年1月の
創業で今年80周年を迎えた(=写真は手塚淳三社
長)。
 書籍出版を担当する商品部の児玉憲宗部長は
「今までにも出版について相談を頂いていました
が、弊社に出版ノウハウがなく、東京や広島の出
版社をご紹介するにとどまっていた。このたび、
栄光の協力を得ながら、新たな出版事業を展開す
ることになり、期待に応えられることが嬉しい。
既に、原稿執筆に取りかかっているお客様もおら
れ、近く啓文社の出版刊行物1号が出来る予定。
80年目における新たな第一歩です」と語っている。
 3月26日(土)には、啓文社ポートプラザ店
(福山)で初めての「出版相談会」を開く予定で、
個別の相談にのる。
 紙の本の出版(編集から校正、印刷、製本まで)
の経費は、例えば文芸書判(B6判)の200ペ
ージでモノクロなら、100部印刷で60万円、300
部80万円、500部90万円がほぼの目安になる。
 電子書籍サイト「啓文社ウック」でも自費出版
の作品を販売していく予定で、その第1号で児玉
部長が2年前に出版した『尾道坂道書店事件簿』
(本の雑誌社発行)=写真=を電子書籍化し、販
売を始めた。
 問い合わせは容tel 0848-20-3434へ。

啓文社ホームページ



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